多感な年ごろ70+α歳

2018年07月16日

玄鳥



我が家の玄関にツバメが巣をしてヒナが4羽大きな口を見せている。
ツバメが最初に作った巣はできてこれから卵を産もうというときに落ちてしまった。
外壁の塗装がつるつるしているのでしっかり泥が壁にくっつかなかったのだろう。

これに懲りてもうあきらめて他所へ行けばいいのに今度はちょっと位置をずらして再挑戦した。
こちらも冷や冷やしながら巣を見ていたら、卵を産んで温めている様子がしばらく続いた。
卵が孵化して今日で何日になるのか分からないけど、大きくなって口を外に向けて親鳥がエサを運んでくるのを待っている。

面白いのはヒナが糞をするとき、おしりを巣から出して下に落としている。
親鳥から教えてもらった訳でもなさそうなのにちゃんとわきまえている。立派。

ツバメの巣と言えば、藤沢周平さんの短編『玄鳥』を連想する。
二百石取りの武家の跡取りが急逝して、妹の路が三百五十石の家から養子を迎える。
このツバメの卵からヒナになり、やがて巣立っていくのを一家で見守り毎日話題にしていた。
そんな明るく笑いの絶えなかった家が神経質な養子で急にひんやりとした雰囲気に変わり、毎年家の入口にしていたツバメの巣を撤去させられる。
そして昔、父がいて母がいて兄がいて父が教える剣術の弟子達がいて、にぎやかだったあの頃の我が家はもう終わったことを路は知らされるのだ。
玄鳥とはツバメのことだそうです。


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