多感な年ごろ70+α歳

2012年11月02日

老人力

赤瀬川原平さんの造語に“老人力”があります。
一部本人の言葉を借りると・・・


『歳をとって物忘れがだんだん増えてくるのは、自分にとっては未知の新しい領域に踏み込んでいくわけで、けっこう盛り上がるものがある。
 宇宙船で人生に突入し、幼年域・少年域・青年域、と何とか通過しながら、中年域からいよいよ老年域にさしかかる。
そうするといままでに体験されなかった“老人力”というのが身についてくるのだった。
 それがしだいにパワーアップしてくる。がんがん老人力がついてきて、目の前にどんどん「物忘れ」があらわれてくる。』


そしてこの“老人力”は誰でも簡単に手に入れることはできない力だと赤瀬川原平さんは言います。
長い長い人生を、それこそ山あり谷あり病気あり結婚あり仕事があり定年退職あり、さらに親しい友との死別ありと色々な山坂を乗り越えた末にやっと手に入れることができるのが“老人力”という複雑なエネルギーなのです。


この複雑なエネルギーがかなりのパワーを持ってくるのが70歳という年齢からだと最近つくづく感じています。物覚えはまずムリ。体力、筋力はほぼナシ。


せっかくこの歳になって手に入れた貴重な“老人力”。
すでに何人かの親しい友は“老人力”を手に入れる前に亡くなりました。
ならばこれから益々パワーアップする“老人力”をじっくり噛みしめてやろう。